新しい学習指導要領に、2020年からの小学校のプログラミング教育必修化が盛り込まれ、教育課程の早い段階におけるプログラミング教育の提供が今後ますます必要性を増していくことが予想されます。また、中等・高等教育におけるプログラミング教育への注目度も高まっています。
私たちは、obnizを通じて、実践的なプログラミングの学習環境の提供とコンテンツの普及をバックアップします。
【目次】
■ obnizが教育・教材に提供できる価値
■ 教育機関での教材・カリキュラムへの導入事例
■ obnizを体験 オンライン教材・スクールのご紹介
■ イベントや研究、社内研修等にも活用されています
■ obnizを教育・教材に導入するには
obnizが教育・教材に提供できる価値
obnizは、ひとつのツールでプログラミング体験から本格的なIoT開発まで幅広くカバー、
思考力・判断力・創造性を段階的に育みます。
1. プログラミングの段階的なステップアップ
obnizは、ブロックを選んで並べるだけで直感的にプログラムできる「ブロックプログラムエディタ」と、HTML/JavaScriptを使ってプログラムできる「HTMLプログラムエディタ」を提供しています。
ブロックプログラムでプログラムの基礎を学び、HTML/JavaScriptを使って学習段階や実現したいことに応じたプログラム言語へステップアップできます。
直感的な操作で論理的な思考を育む ブロックプログラム
用意されたブロックを組み合わせて命令を作ることができるブロックプログラムは、プログラミング学習の入門として最適です。キーボード操作に慣れていなくてもドラック&ドロップで操作できるため、年齢を問わず、プログラミングの体験・学習を進めることができます。
obnizのブロックプログラムなら、「顔の検出」「天気の取得」など、高度なAIプログラムもブロックで簡単に実装できます。
ブロックプログラムからJavaScript(ジャバスクリプト)へ
obnizのブロックプログラムで作成したプログラムは、そのままJavaScriptへ書き出すことができます。
構文・関数を覚え、ゼロからプログラムを記述することは難しくても、書き出したプログラムの一部を変更・追記していくことで、プログラムの書き方や仕組みの学習が可能です。
また、JavaScriptで動作プログラムを作成し、HTMLやCSSと組み合わせることで、コントローラーなどの画面をデザインできます。ロボットプログラミングを学びながらJavaScriptをベースにしたWeb技術も同時に学ぶことができます。
実践的で汎用性の高い JavaScriptを使った学習
JavaScriptは、初学者にも理解しやすく、かつ実際の開発現場でも広く使われているプログラミング言語です。言語自体の使用者が多いため、文献や参照できる情報が多く、学習を継続しやすい環境が整っています。
PythonやNode.jsを使った発展的なプログラミングへ
obnizは全てがネットワーク経由で双方向かつリアルタイムです。obnizを利用することで新学習指導要領で示されているような教育を自然に行い、子供たちが体験し身につける機会を提供することができます。
またJavaScriptだけではなく、Python、Node-REDのSDKを提供しています。AIやIoTの開発に用いられる、発展的なプログラミング言語へのステップアップにも繋がります。
新学習指導要領記載の「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」への対応
平成29年改訂 中学校学習指導要領に含まれる情報技術において含まれる下記の記載についてobnizを使うことで対応が可能です。
なお,急速な発達を遂げている情報の技術に関しては,小学校におけるプ ログラミング教育の成果を生かし発展させるという視点から,従前からの計 測・制御に加えて,ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプ ログラミングについても取り上げる。加えて,情報セキュリティ等について も充実する。
文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 技術・家庭編
(2)ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツ のプログラミングによる問題の解決
文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 技術・家庭編
ア 情報通信ネットワークの構成,安全に情報を利 用するための仕組み,安全・適切な制作,動作の確認,デバッグ等
イ 問題の発見と課題の設定,メディアを複合する方法などの構想と情報処理の手順の具体化,制作の過程や結果の評価,改善及び修正
2. スマートフォンとの連携や最新のAI・IoTの学習
obnizは、スマートフォンの傾き検知機能やカメラ機能との連携も簡単です。 スマートフォンで操作するラジコンやロボットなど、子どもたちの興味・やる気を損なわず学習を進めることができます。
また、天気情報の取得、SNSとの連携など、Web上にある情報にアクセスし利用することもできるため、本格的なIoT開発まで学習を発展させることができます。
3. 開発環境の構築が不要 Webブラウザを開くだけですぐプログラム
オンラインエディタを提供
obnizは、プログラム環境をオンラインで提供しています。つまりWebブラウザ上のエディタでプログラムの記述ができます。
特定のアプリケーションソフトとは異なり、環境の構築・移行、アップデートの必要はありません。ページを開けば常に最新の環境が利用できます。
エディタで書いて即実行
エディタに書いたプログラムは、書いたら即実行できます。obnizはクラウド上でプログラムの作成・実行を行うため、プログラムのコンパイルやデバイスへの書き込みの必要がありません。
スマートフォンでもタブレットでも
パソコンはもちろん、タブレットでもスマートフォンでもプログラムの作成、編集が可能です。
デバイス・OSに依存しない開発・学習環境がすでに整っているため、環境の構築に時間を費やすことなく、本来の目的であるプログラム教育の提供に集中できます。
4. 日本語でのサポート
obnizは、日本発のIoTプラットフォームです。日本語でのサポート、ドキュメントを提供しています。
教育機関での教材・カリキュラムへの導入事例
obnizは公立私立を問わず「理科」「技術家庭」「数学」などのさまざまな教科でとりれられています。
プログラミング学習入門から発展的なプログラミング学習、IoTスキルの習得まで、ひとつのツールで段階的に学べる点が評価されています。
-ArtecRobo2.0(アーテック社)にobnizOSが採用されました
obnizは、株式会社アーテックが開発販売するプログラミング教材『ArtecRobo2.0(アーテックロボ2.0)』に、obnizOSが採用されました。
-「北嶺プログラミングAcademy」にobniz Boardが採⽤されました
IoTの実務で使われるツールを使って
生徒の興味や意欲をアップ
札幌市の北嶺中・⾼等学校の「北嶺プログラミングAcademy」の教材の⼀部にobniz Boardが採⽤されました。1年⽣から4年⽣(⾼校1年)までの全17回のオリジナルカリキュラムの中で、「計測と制御」「双⽅向通信」「新たな価
値創造IoT」をテーマにした授業の教材としてobniz Boardが使⽤されます。
-「東⼤阪モノづくりICTクラブ」にてobniz Boardを教材として採⽤
『obniz Board』で
モノづくりとICTを同時に学ぶ
総務省の「地域ICTクラブ普及推進事業」で実証事業者に採択された東⼤阪モノづくりICTクラブ協議会が⾏う「東⼤阪モノづくりICTクラブ」の教材として、「obniz Board」が採⽤されました。
-「情報科学専門学校」にてobniz Boardを教材として採⽤
JavaScriptでIoT開発
自らのアイデアをカタチに
実践 IoT 科 1 年次のカリキュラム「ものづくりプロジェクト」にて『obniz Board 』 を用いながら各自のアイデアをカタチにし「発想力」「課題解決力」を身に付ける教育を実践中。
obnizを体験 オンライン教材・スクールのご紹介
コカネット
⼩中学⽣向け科学雑誌「⼦供の科学」のWebサイトコカネットにて
「obnizでつくろう スマートホーム」を連載
obnizの使い⽅の基礎から、「⼿をかざすとテレビが操作できる装置」「外からエアコンをつけられる装置」など、インターネットとセンサー、スマートフォンを組み合わせた本格的なIoT装置の作り⽅、プログラムの⽅法を解説しています。
パートナーに株式会社Yokiが加わりました。
教育分野でのobnizの活用が広がります。
株式会社Yokiの提供する、いつでも、どこからでも学べるモノづくりとプログラミングの教室 LOGY ロジー の授業教材として「obniz Board」が採⽤されています。
イベントや研究、社内研修等にも活用されています
エンジニアリング、アート、科学など、様々な分野の教材や研修、ハッカソンにobnizが活用されています。
ローランド株式会社の社内ハッカソン
「社内便が届いたらメールでお知らせ」など、プログラムや回路を触ったことない人でも、業務改善につながるアイデアを短時間で実現できました。
LINE Clova ハッカソン
気圧センサーや音声デバイスなどをobniz Boardにつないで、アイデアを実現。
同率1位の3作品すべてでobniz Boardが使われました。
横浜 情報科学専門学校でのハンズオン
情報科学専門学校でobnizを使ったハンズオンを開催。
学生だけでなく、教員や一般の方にも参加していただき、スマートフォンで操作するラジコンカーを作りました。
obnizを教育・教材に導入するには
obnizOS対応の製品・デバイスを使うことで、教材として導入できます。
専用デバイスのobniz Boardは1台から購入できます。教育用途でまとまった数量をご希望の場合は、お気軽にご相談ください。
obniz Boardを使う
obniz Board / obniz Board 1Y
obniz専用のデバイスです。電源とWi-Fiにつないでおけばobnizの提供するサービス・環境を利用することができます。
12のIOが搭載された高機能でパワフルな電子基板で、モーターも直挿しできます。
obniz Boardを使ったIoT制作例、電子工作の制作例もプログラムコード付きで多数公開しています。カリキュラムの企画・計画の際にご参照ください。
公式制作例を見る
8種の基本パーツをセット
obniz Starter Kit
obniz Boardのほか、LEDやボタン、ブザー、センサーなど技術科目やIoTでよく利用される8種のパーツをセットにした入門キットです。
obnizOS 対応のデバイスを使う
ESP32プロセッサを搭載したデバイスであれば、obnizをご利用いただけます。
導入作業は必要になりますが、安価なものから高機能なものまで、最終製品・教材の仕様にあうデバイスから選択することが可能です。
obnizを使ったプログラミング教育・教材開発をご検討の方はお気軽にご相談ください。