IoT x 郵便物の通知

この記事では、obnizという簡単にIoT化を実現できるボードを使って、例えばどんなことできるのか紹介したいと思います。

ポストに郵便物が来たらLINEに通知する

近年、あらゆるモノがインターネットにつながることによって、より世の中を豊かにそして便利にしようという、IoT化の動きが加速していますよね。

IoTの利点といえば、何と言っても モノがインターネットに繋がっていること です。インターネットに繋がっているモノ同士、遠く離れた地にあっても無線通信を行うことができます。したがって、目の前にあるモノでなくても、そのモノや周りの状況を簡単に知ることができます。

obnizを使って簡単に実現できるIoTの例として、 ポストに郵便物が届いたらLINEに通知する 例を紹介します。

準備するもの

  • obnizとバッテリー
    簡単にIoTを実現できるボードです。
  • (赤外線)距離センサー
    前を遮る物との距離を計測できるセンサーです(詳しくはリンク先の記事をご覧ください)。超音波のものもありますが、近距離の場合は赤外線のものの方が精度が良いのでオススメです。
  • LINEアプリの入ったスマートフォン(またはPC)

どうやって作るのか

システムはこんな流れで動くイメージです。

①郵便ポストの天井に取り付けた距離センサーが、ポストの床までの距離を常時計測しており、郵便物がポストに入れられると、その距離が縮まるため、郵便物が届いたことを検知することができます。

②郵便物が届いたことを検知すると、obnizでWebhookを叩き、IFTTTを経由してLINE NotifyでLINEに通知を送ります。

③郵便物が届いたことがわかり、ハッピーになります!

郵便物が届く時間を把握する

上の章では、離れた地にあるモノと無線通信ができるというIoTの利点を享受した、郵便ポストに郵便物が届いたらLINEに通知を送るシステムを例にあげました。

しかし、IoTの利点はこれだけではありません。逐一センサーから計測された値をインターネット上のクラウド等に蓄積し、 グラフなどを表示していわゆる 見える化 を行ったり、 データを分析 してわかったことをシステムの運用に活かしたりできることも利点の一つです。1つのセンサーだけでなく、たくさんのセンサー同士が連携して膨大なデータを交換し合う、なんてことも想定できます。

前の章で紹介したシステムを拡張して考えてみましょう。ポストが常時インターネットに繋がっているということになるため、例えば郵便物が届いた時間を蓄積することができます。

このデータから、その家には1日のどの時間に郵便物が配達されやすいのか、どれくらいの頻度でモノが届くのか、などがわかります。これをグラフに表示してわかりやすくしたり、配達されやすい時間にポストに「いつもありがとうございます」のようなメッセージを表示する、みたいなこともできますね。

obnizはHTMLで書かれたWebページにJavascriptでプログラムを書くことができるので、obnizから得たデータをWebページにリアルタイムに反映させることが簡単にできてしまいます。


この記事で紹介したシステムのように、obnizを使うと簡単にIoTを実現できます。公式サイトでは詳しいobnizの紹介やチュートリアル、制作例などが載っているので、ぜひ覗いてみてください。
obniz