この記事では、施設・インフラ関係で行われているIoTの事例を紹介します。
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成田空港トイレのIoT experience TOTO
TOTO株式会社は、日本のトイレ文化、技術力を世界に発信する体感型トイレexperience TOTOを設置しました。
こちらのトイレでは、タブレットリモコンからトイレのウォシュレットを操作したり、トイレの使用状況及び行列状況をリアルタイムに確認したりできます。
また、トイレ内にある設備の利用頻度や水石鹸などの残量を遠隔で把握できるモニタリングシステムを導入しています。これによって、個室の長時間使用から倒れているかもしれない人を発見できる可能性があったり、水石鹸などの残量の確認を効率的に行うことができたりします。
ガス・水道・電気メーターのIoT eMater
株式会社リンクジャパンは、今ある電気・水道・ガスのメーターに取り付けるだけでメーターをIoT化できるeMaterを開発しました。
今まで検針員が目視で行なっていた検針を自動化することができるため、検針ミスの防止したり、遠隔地・雪地帯の検診効率を向上させたりすることができます。LINEとの連携や請求システムとの連携することができるため、スマートフォンから簡単に使用量を確認できます。
eMaterの精度は、AIを用いた画像解析によって随時向上していくそうです。
“注文0分 会計0分” オーダーシステムのIoT Putmenu
Putmenuはボクシーズ株式会社が開発、プットメニュー株式会社が販売を行なっているオーダーシステムです。
事前に来店者がスマートフォンアプリから料理の選択と支払いをし、その後レストランで着席すると待ち時間ゼロで注文を確定できます。フードコートの場合では、席を確保してからお店に向かう必要がなくなり、着席したまま注文と支払いを済ませることができます。豊富なオンライン決済サービスや多言語メニューに対応しているため、外国人観光客にも使いやすいサービスです。
現在大戸屋やイオンモールなどで導入されています。
幼稚園・保育園のお昼寝見守りIoT hugsafety
株式会社hugmoはhugsafetyという、様々なIoT機器とhugmoのクラウドシステムによるIoTチャイルドケアサービスを提供しています。第一弾として、園児のお昼寝中の呼吸をリアルタイムにモニターし見守る午睡チェックの補助を行なっています。
布団の下に設置できるマット型呼吸センサーになっており、園児の呼吸状態リアルタイムにモニタリングできます。これにより、睡眠時の無呼吸状態による死亡を未然に防げる可能性が上がります。
こちらは実際に静岡県藤枝市の認可保育所や認定こども園で採用されたそうです。
公共のごみ箱のIoT
ごみ箱の管理が難しいためごみ箱が置かれていなかった沖縄の国際通りに、KDDI株式会社がIoTごみ箱を設置する実証実験が行われました。
IoTごみ箱に入れられたゴミの量をクラウドに送る → ごみ箱監視センターからその量を把握 → ごみ回収に向かう という流れでごみ回収を行いました。ごみの量は数値表示だけでなくブルー・グリーン・レッドという色での可視化や、ごみ量が80%を超えた時の通知も行いました。これにより、どこのごみ箱をどれくらいの頻度で回収すれば良いのかを把握することができ、ごみ回収のコスト削減が期待できたそうです。
いかがでしたか。施設やインフラのIoTは私たちの暮らしを便利にすることに繋がりやすいため、さらなる発展を期待したいところです。