IoTという言葉が、たいへんな盛り上がりを見せています。IoTとは、様々なモノがインターネットにつながっている状態のことで、インターネットにつながったモノのことをIoTデバイスと呼びます。
例えば、外出先からもスマートフォンで操作できるエアコンは、IoTデバイスの一つです。
そんな便利なIoTデバイスを、自分でつくれるとしたら…?じつは、それを簡単に実現できる製品があるんです。それが、我々Cambrian Robotics(カンブリアンロボティクス)が発売している、「obniz Board(オブナイズボード)」です。

本記事では、obniz Boardの特徴と簡単な工作例をご紹介します。
また、IoTについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。
コンテンツ
obniz Boardはなにがすごい?
本記事でお伝えしたいobniz Boardの特徴は、
- 難しい電子回路の知識が不要!
- 難しいプログラミングの知識が不要!
- スマートフォンやパソコンのWEBブラウザから簡単に操作可能!
- AIも利用できる!
- 全てがそろったキットもある!
という5つです。
特徴1 難しい電子回路の知識が不要!
通常であれば、IoTの工作をしようとすると、インターネットに関わるWebの技術と、モノを動かすための電子回路の技術を両方学ぶ必要があり、大変です。
しかし、obniz Boardをつかった工作では、難しい電子回路の知識は不要です。ほとんどのパーツは、obnizに直接接続するだけで動かせます。
例えば、モーターを回すためには、一般的にモータードライバと呼ばれる部品を使って回路を設計する必要があります。
しかし、obnizにはモータードライバが内蔵されているため、モーターをobniz Boardに直接つなぐだけで良いのです。


特徴2 難しいプログラミングの知識が不要!
obnizでは、わかりやすいブロックを利用したプログラミングも可能であるため、プログラミングの知識がない人や小さなお子様でも、簡単に始めることができます。

複雑な操作を行いたい場合は、JavaScriptやPythonによるプログラミングが可能です。JavaScriptはWEBサイトの設計で非常によく使われる言語で、初心者には最適な言語です。「未経験だけれども、本格的なプログラミングをやってみたい。ブロックを使うのはちょっと…」という人は、ぜひJavaScriptをご利用ください。
実は、obnizにおいてブロックでプログラムをつくった時、ブロックのプログラムはいったんJavaScriptに変換されています。そして、この変換後のコードはいつでも確認できます。これを利用すると、ブロックと変換後のJavaScriptコードを比較しながらJavaScriptを学ぶこともできます。

ブロックプログラミングは、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひご覧ください!
特徴3 スマートフォンやパソコンのWEBブラウザから簡単に操作可能!
多くのプログラミングでは、まず初めにプログラムを書くための開発環境をつくらなくてはいけません。これは非常に面倒な作業で、多くの人がこの「開発環境の準備」で挫折してしまいます。
しかし、obnizにその心配はありません。obnizのプログラムは、全てインターネットを閲覧するためのWebブラウザで作成できるからです。面倒な準備は一切不要で、インターネットを見ることの出来るパソコンやスマートフォンさえあれば、すぐに製作を始められます。
特徴4 AIも利用できる
AI(人工知能)とは、人工的につくられた知能のことで、IoTと同じくここ数年でものすごい盛り上がりを見せています。そして、obnizにはこのAI機能を搭載することができるのです。
例えば、人の顔の識別をブロック1行で実現できてしまいます。これは、obnizが物体を識別するためのAI(Googleの機械学習ライブラリTensorflow)に対応しているからです。
このように、AIとIoTをとても簡単に組み合わせることができるのは、obnizの大きな強みです。以下の記事でobnizのAI機能をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
特徴5 全てがそろったキットもある!
電子工作では、必要なパーツを考えて買ってくるだけで一苦労です。obniz Boardでは、複雑な電子工作を必要としませんが、それでも例えばロボットをつくろうとすると、タイヤやモーターを用意しなくてはいけません。
そんな、「いますぐに、ロボットを作ってみたい!」という人のために、obniz Boardと各種パーツがそろった、「AI Robot Kit(AIロボットキット)」があります。このキットとモバイルバッテリー、スマートフォン、Wi-Fi環境さえあれば、すぐにAIロボットを組み立てることができます。
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また、IoT工作を簡単に実現するための、「IoT Home Kit」もあります。これにはサーボモータや赤外線モジュールなどのパーツや、豊富なサンプルプログラムが付属していて、
- 自宅のエアコンを外出先から操作
- 起きる時間になったらテレビとエアコンをつける
- トイレに人がいるかをWebで確認
- 雨が降る予報のときに上がる旗
といったシステムをすぐにつくることができます。
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あっという間に動かせる最新のIoT入門キット

obniz Boardを使った簡単な工作に挑戦しよう!
では、実際にobniz Boardを使った簡単な工作をご紹介します。今回は、LEDを光らせてみます。
この工作で使うパーツは、
- obniz Board
- マイクロUSBケーブル
- USBに電源を供給できるPC、ACアダプタ、モバイルバッテリーなど
- 抵抗付きLED (こちらから購入できます)
- スマートフォン
です。
obniz Boardは、以下のAmazonページから購入できます。

obniz BoardをWi-Fiと接続する
まず初めに、obniz Boardの電源を入れてみましょう。マイクロUSBケーブルで、PC、ACアダプタ、モバイルバッテリーなどとobniz Boardを接続することで、自動的に電源が入ります。
続いて、obniz BoardをWi-Fiに接続しましょう。「SIMPLE METHOD」を選択すると、接続可能なWi-Fiの一覧が画面に表示されていますので、obniz Boardのダイヤルを使って選択します。その後、パスワードを入力する画面になりますので、1文字ずつ入力してください。
入力が完了すると、QRコードが表示されます。これをスマートフォンで読み込むと、obnizのプログラムエディタ(プログラムを書く画面)が開きます。
ここまでの作業について、詳しくは以下のページをご覧ください。
LEDをつないで、プログラムを動かす
obniz BoardとLEDをつなぎましょう。obniz Boardには、電気信号を入出力する端子が12個あり、0番から11番までの番号がついています。抵抗付きのLEDを用意し、0番の端子にLEDの長い足、1番の端子にLEDの短い足をさしてください。

これで、準備がととのいました!
スマートフォンの、プログラム画面右上の[実行]をタップすると実行画面が開いて、プログラムが実行されます。スマートフォンに表示されたON/OFFボタンをタップすると、LEDをつけたり消したりできます。
ほかの工作もやってみよう!
本記事では、LEDを使った簡単な工作のご紹介でした。このほかにも、プログラムを変更したり、他のパーツを使ったりすることで、さまざなまIoT工作が可能になります。以下のページに、工作例をいくつかご紹介しているので、是非ご覧ください。
